気軽に行ける無人島 そこはまるで『ラピュタ』のような世界

お出かけ

皆様ごきげんよう。 今回私は無人島へ行って参りました。無人島と聞くと何だか行くがの難しそうとお思いになるかもしれませんが、とっても気楽に行ける無人島が神奈川県横須賀市にあるのです。その島の名前は『猿島』。東京湾で唯一の自然島で、その姿はなんと!ジブリの『天空の城ラピュタ』のようだと言われています。なぜ『ラピュタ』のような姿なのかは『猿島』の歴史がそのような姿にしたようです。単なる無人島ではなく、”『ラピュタ』のような” なんてつく無人島はどんな島なのか、早速ご紹介いたしましょう。

 

気軽に行ける無人島『猿島』

『猿島』への行き方

『猿島』への行き方は、京浜急行で『横須賀中央駅』に行き、駅を降りたら大通りを左へ10分ほど歩くと国道16号にぶつかります。国道16号を渡ったら、右手にセブンイレブンがあるのでその手前を左に行くと『米海軍基地の入口』があります。そこを左にみて16号の一本裏の道にあたる道をひたすらまっすぐ進むと『猿島』行きフェリーターミナルが突き当たりに現れます。

普通にGoogleMapで検索するとクネクネと分かりにくい道を案内されてしまうので、この地図で示された行き方が一番分かりやすいと思います。徒歩約15分ほどです。


猿島のチケットは往復乗船券と猿島入島料のセットになっていて、大人¥2,000 中学生¥1,750 小学生¥1,000 (2023年)です。
猿島までは約10分の乗船になります。お手頃な値段で船に乗れるので本当に気軽に無人島へ行けちゃうんです。

潮風に当たりながら気持ちよく出航して約10分で猿島到着です。


可愛らしい看板が迎えてくれます!
上陸です! 『ラピュタ』みたいな無人島なんてワクワクします。楽しみ♪

 


フードコートがあるので、手ぶらできても安心です!沢山のテーブルがあるので、海を見ながらお食事も楽しめます!

 

 


『女子トイレ』もきちんとあります! とっても大事なポイントですよね。

 

猿島の歴史

猿島の歴史は古く、何と約8,000年前の縄文式土器が発見されるなど、縄文時代にはすでに島は存在していたようです。そして猿島には伝説があり、その伝説から『猿島』と名前がついたと言う説があるようです。 その伝説とは、

1253年、日蓮荘の宗祖である日蓮が千葉から鎌倉へ向かうために船出をしたが、嵐に遭遇し、遭難してこの島へたどり着いた。しばらくすると大きな白い猿が現れ陸地を指し示したので、その姿を見た日蓮は、猿がこの島を去って陸を目指せと言っていると捉え、島を後にし、陸を目指した。

実際に猿島には猿はいません。その白い猿はもしかしたらこの島の守り神だったのかもしれませんね。昔『猿島』には神社が祀られていて島全体が境内だったことがあったそうです。

鎌倉時代の後期になると外国船が次々とやって来るようになり、江戸幕府は危機を感じ、この神聖な『猿島』に国内初の砲台を設置したそうです。そのため『猿島』にあった神社は陸地(横須賀市)に移動させられてしまいます。この頃から『猿島』が戦いのための島へと変貌したようです。

のちにあの有名な『ペリー』が横須賀に来航。幸いにも武力の衝突は避けられたそうで、ペリーは猿島を気に入ったのか、勝手に島の名前を『ペリーアイランド』と名付けたそうです。 ”なんて図々しいペリーさんなんでしょう”(笑)

ペリー来航からまもなく『安政江戸地震』が起こり、『猿島』の砲台は大きなダメージを受けてしまい、幕府は猿島の砲台を放棄することになったそうです。

時が変わり、明治に入ると『猿島』は軍の管理下になり再び砲台などが作られ、『猿島』は要塞へと姿を変えていったそうです。 しかし、また大きな地震。そうです。関東大震災です。『猿島』も大きな被害を受けてしまいますが、その後、軍は『猿島』を要塞として復活させます。

そして、第二次世界大戦が勃発。しかしその頃はすでに戦争の形態が変わっていたので、『猿島』に設置された大砲ではアメリカのB29の高度に届くことが出来なかったそうで、結局実戦ではほとんど使用されなかったそうでうす。

そして、戦後は国が猿島を管理していました。1947年ついに猿島は民間人へと解放され、沢山の人々が楽しむことが出来るようになりました。しかし、1993年、事情により航路が廃止され、再び猿島は立ち入り禁止となってしまいました。でも、沢山の人々から猿島をまた解放してほしいと声があがり、1995年国から横須賀市が管理委託を受け、猿島公園として整備をして再び民間に解放されるようになり、現在に至るそうです。

色々な過去を持った『猿島』 戦いのために使用されてた姿を残し、時間と共にそれを自然が覆う。そんな姿が『ラピュタ』に似たような風景を作り出したんだな〜と思いました。

 

ラピュタの世界のような『猿島』探索開始!

それでは、ラピュタのような世界の無人島「猿島』探索開始しましょう!


うわっ! 早速『ラピュタ』思わせるようなものが置いてあります。 これは一体なんだろう?  とても古そうな鉄の何かです。

 


まだ猿島の入り口に過ぎないこの場所で、もうすでに『ラピュタ』感満載です。先ほどの鉄の何かを通り過ぎてすぐ上を見るとこの景色なんです。


道はこんな感じになっています。 自然な木々が澄んだ空気を作っているのか空気がすごく綺麗な気がします。少しひんやりしていて気持ちいい〜。木々がクネクネしていて『ザ・自然』って感じです。

 


わ〜!すご〜! なんて神秘的なんだろう。

 


すごい!この木の生命力! パワーを感じます!

 



どこからかロボット兵が出て来そう。

 


何やらトンネルが出て来ました。一本道なので、トンネルをくぐらなければいけないようです。

 


落書きが壁に掘られちゃっていますね。とても残念。 でも、もしかしたらこの落書きでさえ猿島が要塞だった頃のものなのかもしれない?!

 


うわー!真っ暗で先が見えない(汗) ここ1人で行くのは勇気がいるかもしれない。しかし、私は行きますよ!この先に何があるのか気になります。

 


へ~このレンガ造りって全国に22箇所しかない貴重なものなんだ〜。            明治時代からここにあるってすごいな〜。                                      それではこの真っ暗なトンネルの中へ進みます! 心の準備はよろしいですか?

 


左の壁にある扉の中は何だったのでしょう? 誰もいないトンネル、なぜだか怖いとかあまり感じない。レンガ造りだからなのかな。なんか異国にいるみたい。


ここはちょうどトンネルの真ん中ら辺です。ここの柵の中は外につながる階段がありますね。このトンネルの中ではどんな闘う準備をしていたのだろう?


トンネルの中に地下施設があるっていうこと? どこから地下へ行けるんだろう?


出口が見えて来ました。トンネルを出ても、またトンネルがありますね。レンガ造りのトンネルと   自然の緑が融合してすごく神秘的です。


出て来ました。トンネルを出るとまたしても沢山の木々と緑がありますが、ここは四方トンネルに囲まれた場所になっていて、トンネルを出て右もトンネル、左もトンネルで他に道がありません。あちらに見えるトンネルは後ほど行きましょう。


突き当たりの壁の上を見上げると、魔女が出て来そうな大きな木がありました。またしても自然のパワーを感じます。


それでは、先ほどのトンネルの中から見えたこちらのトンネルへ進んでみましょう。


このトンネルは短いですね。では行って見ましょう。


このトンネルにも左側に穴があります。弾薬庫か何かだったのでしょうか。


トンネルを出る手前で振り返るとこんな風になっています。何だかイタリアとかのワインの貯蔵庫のようですね。(イタリア行ったことないけど。笑)


トンネルを出ると今度は道が別れます。 左の日蓮洞窟の方へ行ってましょう。


これが砲台の跡ですね。砲台跡に木が大きく育っちゃってますね。自然の力ってものすごいです。




ここも砲台跡ですが、先ほどのものと違い下る階段があって下には人が歩けるくらいのスペースがありますね。日蓮洞窟の矢印の方に来たのに、この先は何もない感じです。(後で動画を見直していたら入り口の地図に日蓮洞窟は危険なため立ち入り禁止と書いてありました。)どんな洞窟だったのか写真でもいいから飾ってあったらよかったのにな〜と思いました。見れないと思うと気になります。笑

 


この木も根っこがものすごくたくましいですね。地面から血管が浮き出ているかのようです。こちら右側の道に進んでみます。


また砲台跡です。たくさん砲台跡がありますね。時代の経過で実戦では活躍することはなかったそうですが、猿島は立派な要塞だったのでしょう。さて、先ほどの血管のような木のところまで戻り、今度はあの木の左の道へ行ってみます。


実は先ほど、この道を進もうとしていたのですが、ビデオで撮影しているのに画面が止まってしまっていたんです。ビデオ録画になっているのに。。。。。 何かがカメラに悪戯をして来たのでしょうか? その時は少し怖かったので、あの血管のような木の右の道へと行ったのですが、やはりこの道の先が気になるので戻って来ました。お化けのイタズラになんて負けません! 私は進みます!


ものすごく鬱蒼とした道です。この先にはいったい何があるのだろうか?


わーまた見晴らし台のような広場になってたんですね。視界が開けて気持ちがいい〜。



この階段を降りると海に出られそうなので行ってみます。


岩場に出て来ました。立ち入り禁止の看板がありますね。海に落ちたら深かそうだし、太平洋へ流されてしまいそうです。
それでは先ほどの道に戻ってまた先に進むとしましょう。


道がふたてに別れています。どっちに進もうかな。ん〜左の階段へ行ってみます。


右の道の先には小さなトンネルがありますね。すごく小さいトンネルだけど人間が通れるのかな〜? 不思議なトンネル。気になるけどまずこの階段の先に行ってみます。


結構階段を登りました。運動不足には結構堪えるな〜。息切れしちゃって苦しい〜(笑) と思ってたら何やら灯台のミニチュア版のような建物が現れました。ここは仮面ライダーのショッカーのアジトとして撮影されていたそうです。 仮面ライダー見てたけど、ショッカーのアジト覚えてない ^^; 戦時中この建物は『防空監視所』だったそうです。ここのエリアでは何と縄文土器のかけらなどが発見されたそうです。縄文時代!!!


また広場がありました。 ここからは横浜のビルや富士山も見えるらしいのですが、この日は天気がいいのに遠くが霞んでいて見ることが出来ませんでした。


どんどん進みます!


今度は砲台跡ではなさそうな円形状になった場所があります。 壁に四角い穴があります。何に使われていたのでしょう? あんなところに木が生えてるけど、要塞だった当時はあそこに木なんて生えていなかったんじゃなかな〜。こんな風に人工物と自然との融合が『ラピュタ』感をかもしだしているんですね。

 


それでは先へ進みましょう。

 


右へ行くと猿島桟橋っていうことは、ここで猿島一周したって事のようです。 桟橋方面へ行きましょう。


なるほど! 最初の方で通った道に出て来たんですね。 それでは先ほど行かなかったトンネルの方へ行きたいのでまたこの道を進みます。


あのトンネルです。行ってみましょう。


短いトンネルですが、小さいので圧迫感があり、少し怖い気がします。どこへ抜けるんだろう?


あっここは二手に別れた道にあったあの小さなトンネルだったようです。 さっきは人が通れるのか?と思うほど小さく見えたけど、人間が通れる大きさのトンネルでした。(笑)この先は先ほど行ったので、戻りましょう。



桟橋の見えるところまで戻って来ました。猿島にはビーチがあって、バーベキューセットのレンタルもあるので食料さえ持参すれば浜辺でバーベキューも楽しめるようです。




こちらの『海軍港碑』は何と1887年横須賀港が軍港に指定された当時、猿島が海軍省の管理下になった時に建てられた物だそうです! 当時からずっと今までここにこうして立っているなんて、なんだか愛おしく思えてきます。 それでは、そろそろ船も到着するので、現実に戻るとしますか。


現実に帰って来ました。 無事に帰還です。船よ、そしてスタッフの皆さん、ありがとうございました。猿島はとっても神秘的で素敵な無人島でした。 『ラピュタ』と言っても過言ではないでしょう。 あの、人工物と自然の融合! そして、戦う為に作られた歴史など、『ラピュタ』に似てる?! (ラピュタは世界を支配した帝国ですけど、細かいことは置いといて、ざっくりな感じで ^^;) 10分ほどの乗船でしかも¥2,000でフェリーで往復出来て、島巡りもできちゃうなんて、本当にお得で気軽に行けちゃう無人島です。そしてさらに、あなたに『ラピュタ』のような世界をみせてくれる無人島です。 ご興味がある方はぜひ訪れてみてくださいね。 それでは、最後までご覧になってくださり、ありがとうございました。

YouTubeでも紹介しています。お時間あったら覗いて見てください。YouTube

横須賀市から近い三浦市にも素敵なところがありますよ。こちらへ → 桜・三浦海岸の河津桜

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